あいびき

あいびき
I
あいびき【あひゞき】
二葉亭四迷が翻訳したツルゲーネフ原作の「猟人日記」中の一編。 1888年(明治21)発表。 言文一致体。 96年全面改稿して, 翻訳集「片恋」に所収。 ロシア文学紹介の先駆。
II
あいびき【合い挽き】
牛肉と豚肉をまぜてひいた挽き肉。
III
あいびき【相引(き)・合(い)引き】
(1)(多く「合引」と書く)歌舞伎用語。 (ア)俳優が舞台で用いる腰掛け。 三種の高さがあるが, 狭義には一番低いものをいう。 (イ)鬘(カツラ)の内部に付けた細いひも。 生え際にゆるみが出ないように, 後頭部で強く結ぶ。 (ウ)引き抜きの衣装や仕掛け物に用いる細いひも。
(2)(「相引」と書く)袴(ハカマ)の両脇の, 前後の布を縫い合わせた所。
(3)「相引の緒」の略。
(4)互いに引き合うこと。 双方から同時に引くこと。

「足首掴んで兄弟が大の男を~に/浄瑠璃・唐船噺」

(5)敵が射かけてくるのに応戦して弓を射ること。

「かたき射るとも~すな/平家 4」

(6)敵味方が同時に兵を引くこと。 相退(ノ)き。

「敵御方~に京白河へぞ帰りにける/太平記 33」

IV
あいびき【逢い引き・媾曳き】
男女が人目を忍んで会うこと。 密会。 ランデブー。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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